正しさとは

子どもの運動指導は筋力・運動能力の向上だけではなく、教育的側面や育ちを考慮した関りや環境づくりがが必ず必要です。

ひと昔前は運動経験者が経験則から自らが経験した事や教えてもらった事をそのまま子どもに伝える事が多くあったように思います。

私の出会った指導者は幸いにも、そういった方ばかりではなく伸び伸びとスポーツを楽しめました。

現在スポーツや運動の価値は、体力や運動能力だけではなく、学習効果や思考力、生きる力、コミュニケーション能力など人が育つ上で必要とされる、より良い人生を送る為に必要なものという認識が広がってきました。

そういった多岐にわたる価値のあるスポーツや運動、子ども達にどう伝えるかは指導者が学び続ける必要があります。

かといって子どもはそんな事を知る由もなく、ただ純粋に成長に必要な感覚や刺激を求め動き続けます。

動き続ける中で間違いも起こすし失敗もあるでしょう。そんな時、大人は正しく叱る必要が出てきます。その「正しさ」の尺度は人それぞれ違います。

ある人は友達に手が出た子に雷の如く叱るでしょうが、ある人はじっくり納得するまで話すでしょう。

それを受け取る子どもの心は十人十色。

大切なのは子どもがどう受け取るか。そして、その子が大きくなった時に大人から教わった経験から思考し、行動に移せるような気付きになる事。

叱り方に正しいテンプレートは無いのかもしれません。

どう育ってほしいかという子どもに向けた眼差しや目的を正しく持つ事は大人に必要なように思います。


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