掌を反す
子どもの運動指導も子育ても人の心が関わる事から感情労働な側面が大いにあります。
思ったように動かない、大人の意図を理解して動いてくれない子どもの姿を見て大人や指導者は自分の思いを抑えなければいけない場面に遭遇します。
そこで大切なのが、あり方です。
子どもが育ちに繋がる言葉を選ぶのか、自分の感情を発散させる為の言葉を選んで子どもに伝えるのか。
子どもの運動指導を行っていると沢山の子ども達に出会います。
準備していた運動プログラムが通用しないなんて毎回です。運動プログラム優先で子ども達に関わると、思い通りいかない子どもの出会った時に声掛けが粗くなります。
実際にこんな大人の声掛けを聞いた事もあります。
「ちゃんとしないさい」命令
「ちゃんと聞ける子はかっこいいね」価値観の誘導
「ちゃんとしないと習い事辞めさせるよ」賞罰
こう書くと、そういった言葉を発した人を責めるような文章に見えますが、大人だって人間なので間違う事もあります。
もし大人優先になっていると気づいたら、挽回のチャンスです。
「掌を反す」
掌を反したように則、声掛けを子ども優先に変える事で子どもの心に刺さった言葉の棘が抜けるかもしれません。
私たち大人も子どもの頃に大人優先の声掛けに出会う場面があった筈です。
もしあの頃言われた言葉と同じ言葉を発している事に気づいたら「掌を反したように」言葉を子ども優先に変えてみて下さい。
掌を反すには2つ意味があるそうです。
①手の平を裏返す事のように何の苦も無くやってのける事
②急に態度を変える事
何の苦も無く態度を変える事はなかなか難しいですが、もしそれが出来るようになれば言葉も変わってくるかもしれませんね。
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